これは、R 3.0.0以前のRでの Markdown vignette の例です。 R 3.0.0以前のRでは、Sweave/PDF vignette のみがサポートされていました。 Markdown はそのシンプルさから年々人気を集めており、R 3.0.0では R Markdown で書かれたパッケージ vignette のサポートを開始しました。
この例は R Markdown v1 専用ですのでご注意ください。 R Markdown v2 をお使いの場合は、
knitr::knitr
ではなくknitr::rmarkdown
というvignetteエンジンをお使いください。
Rパッケージで Markdown vignette を有効にするには、以下が必要です。
vignettes
ディレクトリの下に *.Rmd
ファイルを追加します。ファイルに
VignetteBuilder: knitr` を追加します。Rmd
ファイルの中で、vignette エンジンを VignetteEngine{knitr::knitr}
と指定してください(HTMLコメント内)。RはknitrパッケージをロードしてこれらのヴィネットをHTMLファイルにビルドし、HTMLヘルプを開くとそれらを見ることができます。:
help(package = 'YourPackage', help_type = 'html')
# or see a standalone list of vignettes
browseVignettes('YourPackage')
下記は、例となるコードの一部です。
if (TRUE) cat('_hello_ **markdown**!', '\n')
hello markdown!
通常、chunk オプションは必要ありません。
(訳注: chunk とは、コード断片の意味。 knitr には、chunk を文章中に埋め込み、そのコードを実行させ結果を表示するなど様々なことができる。)
1+1
## [1] 2
10:1
## [1] 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
rnorm(5)^2
## [1] 0.0007771972 0.6993285010 0.5477963510 0.6035413840 0.0246601183
strsplit('hello, markdown vignettes', '')
## [[1]]
## [1] "h" "e" "l" "l" "o" "," " " "m" "a" "r" "k" "d" "o" "w" "n" " " "v" "i" "g"
## [20] "n" "e" "t" "t" "e" "s"
\(P(X>x)=\alpha/2\) という美しいプロットと数学を描いてみてください。
n=300; set.seed(123)
par(mar=c(4,4,.1,.1))
plot(rnorm(n), rnorm(n), pch=21, cex=5*runif(n), col='white', bg='gray')
markdown パッケージに組み込まれたスタイルの代わりに、独自の CSS を使うこともできます。 以下のように、markdown.HTML.stylesheet
オプションを設定してください。
options(markdown.HTML.stylesheet = 'path/to/a/custom/style.css')